誰にも頼れず、生後2ヶ月で保育園に預けた私。早く働きたかったけれど、見学時に気づけなかった落とし穴も…。後悔と転園を経て気づいた「本当に大事な保育園選び」の話。
仕事復帰を目指して、早く預けられる園を探した
長男を出産して間もない頃、私には頼れる人がいませんでした。実家の親は事情があって頼れず、義両親とも当時はうまくいっていなかったからです。
初めての育児で毎日が不安だらけ。産後1ヶ月が経つ頃には気持ちもふさぎ込み、「この子と一日中ふたりきりでいるのは無理かもしれない」と感じていました。そんな中、私にとって救いのように思えたのが「仕事復帰」でした。
そこで保育園探しが始まったのですが、私が重視したのは、
「早い月齢から預かってくれること」
「夜遅くまで預かってくれること」
この2つだけ。特に月齢は重要で、多くの園は早くても生後5ヶ月から。けれど当時の私には、その「たった数ヶ月」が永遠のように感じられて。
そんな中で、生後2ヶ月から受け入れてくれる保育園を1つだけ見つけました。
保育園見学で見逃してしまった大事なポイント
園の見学を申し込むと、「お昼寝の時間に来てください」と言われました。
できれば活動している様子を見たかったけれど、「先生たちも忙しいだろうし」と深く考えず、その時間に行くことに。
実際に話をしてくれた主任の先生は優しそうだったし、何より私は「早く子どもから離れたい」「早く働きたい」という気持ちが強く、園の雰囲気を深く観察する余裕もありませんでした。
今思えば、子どもたちが起きている時間の様子を見られなかったことに、もっと疑問を持つべきだったのかもしれません。
保育園で感じたトラブルと疑問
薬が塗られていない?皮膚トラブルの悪化
保育園に預けて3ヶ月ほど経ったころ、長男の背中に湿疹が出はじめました。
長男はアトピー性皮膚炎と診断されており、1日3回薬を塗るよう指導されていたため、保育園にも医師の指示書と薬を預けていました。
でも、どうも塗ってもらっていない気がする。連絡帳でお願いすると、たまに塗ってくれていることもあったけど、明らかに湿疹は悪化していく。
「先生たち、忙しいからかな…」「ニュースで“保育士さんは薄給で大変”って言ってたし…」
そんなふうに自分に言い聞かせていました。
先生たちのネイルにモヤモヤ…
さらに気になったのが、主任の先生が派手なデコレーションネイルをするようになったこと。
「週末に友人の結婚式がある」と言っていたので最初は気にしていなかったのですが、翌週も、その次の週も、ネイルはどんどん派手になっていって。
スカルプのような長い爪に、園長先生まで同じようなネイルをしている姿を見て、「これで赤ちゃんを安全に抱っこできるの?」と不安になりました。
さらに、「薬を塗ってくれないのは、爪が汚れるのが嫌だから?」とネガティブな気持ちに支配されていきました。
どうしても納得がいかず、市の保健所に相談。でも、「園に直接伝えて」「名前を出さないとこちらからは何もできない」と言われ、まったく取り合ってもらえませんでした。
悲しさと怒りで、電話を切ったあと涙が止まりませんでした。
転園して見えた安心と信頼
数カ月後、勤務先の会社が提携している保育園があると知り、転園を決意。
見学を申し込むと、「いつでも大丈夫ですよ!」と快く受け入れてくれ、活動時間の園児の様子もすべて見せてもらえました。
先生たちはナチュラルな身なりで、給食やおやつはすべて園内の給食室で手作り。
今は長男も次男もその園に通っていて、先生たちとも信頼関係が築けています。
これから保育園選びをするママたちへ
あの頃の私は、とにかく心がしんどくて、「離れたい」「働きたい」ばかりを優先していました。
でも、そんなときこそ冷静な視点が必要だったなと今は思います。
完璧な保育園なんてないけれど、「安心できる園」はきっとあります。
見学のとき、少しでも気になることがあったら、遠慮せずに質問してほしい。
あの頃の私のように、焦りや不安の中で決めようとしているママがいたら、この記事がちょっとでも参考になったら嬉しいです。