最近、ポイントを貯める「ポイ活」をしている方、増えていますよね。
アンケートに答えたり、アプリをダウンロードしたり、レシートを送ったりするだけでポイントがもらえる。
ちょっとした空き時間にできるので、「やらなきゃ損」と感じている人も多いかもしれません。
私もコールセンターで働いていて、ポイ活をしているお客様(“ポイントガチ勢”と呼ぶことも)からよくご相談を受けます。
- 「ポイントが反映されない!」
- 「キャンペーンの計算式がわからない」
- 「ポイントが突然消えた!」
などなど、毎日のように入電があります。
ポイ活自体は悪いことではありません。
うまく活用すれば、節約にもつながるでしょう。
でも、安易な登録や、個人情報の入力には十分な注意が必要です。
ポイ活の落とし穴:「少しだけのつもり」が危険に…
よくあるポイ活の例として、こんな案件があります。
- サイトに登録するだけで1,000ポイント
- 5分のアンケートで数百ポイント
- アプリをインストールして起動するだけで報酬がもらえる
一見すると「簡単でお得」な印象ですが、
気づかないうちに名前、電話番号、メールアドレス、住所、銀行口座情報など、
たくさんの個人情報を提供してしまっているケースも。
実際、不審な広告やメールが届くようになったという相談も増えています。
「〇〇億円分のポイントが当選しました」
「有名運送会社からのお届け不在連絡」
「携帯会社からの重要なお知らせ」など、
**一見すると信頼できそうなメールでも、偽物(フィッシング詐欺)**の可能性があるのです。
実例:ポイ活が原因でキャリア決済10万円の高額請求に
ここで、実際にあったポイ活に関するトラブルをご紹介します。
あるお客様は、毎日朝昼晩とポイ活を楽しんでいました。
アンケートに答えたり、動画を見たり、アプリを試したりしてポイントを貯めていたそうです。
ところが、ある日から怪しいメールが急に増えました。
不在連絡や請求通知に見せかけたメールからURLを開いてしまい、個人情報を入力してしまったのです。
その後も特に変化はなく、普段通り過ごしていたのですが――
翌月の携帯料金の請求額を見てびっくり。
なんと、キャリア決済で10万円近くが請求されていたのです。
携帯会社に問い合わせたところ、
- 身に覚えのない有料サイトやアプリ
- 高額な月額サービス(数千円〜1万円以上)
- 約20件近くの利用履歴
が確認されました。
一部はApple IDやGoogle Play経由の課金でしたが、
このようなケースは、携帯会社の補償対象外になることも多く、
結局、そのお客様は高額請求を支払わざるを得ない状況になってしまいました。
ポイ活をやるなら「リスク管理」も忘れずに
ポイ活は、正しく安全に使えば便利な節約術です。
しかし一方で、
- 個人情報が第三者に渡ってしまうリスク
- 悪質な業者によるフィッシング詐欺や不正請求
- 退会や解約が複雑な有料サービスへの誤登録
など、思わぬ落とし穴が潜んでいることも事実です。
もし最近、
- ポイ活に疲れてきた
- スマホに怪しい広告が増えてきた
- 登録先が増えすぎて把握できていない
と感じているなら、今が見直しのタイミングかもしれません。
まとめ:ポイントよりも、あなたの情報と安心のほうが大事
ポイ活で得られるポイントは、一見お得に見えます。
でもその裏で、あなたの「時間」「個人情報」「安心」が少しずつ削られているとしたら…?
「やめたら損」ではなく、
「やめたらスッキリ」する、そんな選択もあるんです。
あなたのスマホ時間も、情報も、心の安心も、
1ポイントよりずっと大切なもの。
ポイ活を楽しむなら、リスク管理と見直しも忘れずに。
こんな人は注意!
- 「メールが増えて怪しいと思っている」
- 「無料のはずが課金されている気がする」
- 「最近ポイ活に時間を取られすぎている」
そんな方は、一度スマホの登録内容やキャリア決済履歴をチェックしてみてくださいね。